
星海アリス
数学が苦手な中学生。数字や数式に色を感じる、独特の感覚を持つ。

01 / STORY
星海アリス、13歳。数学のテストは12点。
数字も数式も、大嫌い。
そんなアリスが出会ったのは、銀のステッキと、
前と後ろさえひっくり返る不思議な世界。
正解を覚えるだけでは進めない。
自分で気づき、考えることが、道をひらいていく。
数学ができなくても、
あなたの物語は、ここから始まる。



まだ知らない答えは、
きっと、ある。
02 / CHARACTERS
アリスと、不思議な冒険で出会う仲間たち。

数学が苦手な中学生。数字や数式に色を感じる、独特の感覚を持つ。
銀のステッキに宿る妖精。アリスとともに、数の不思議に向き合う。
論理派で、少し不器用。中学2年生編から登場する、アリスの仲間。
03 / SCENES
絵を選ぶと、大きな画面で楽しめます。

04 / PLAY
赤い石は+1、青い石は−1。
さわって、動かして、正負の数のひみつを見つけよう。
時間制限・減点なし。音声は最初はオフ。
学びの記録は、このブラウザに保存されます。
05 / READ & LISTEN
カチッ。カチッ。カチッ。
シャーペンの芯を出しては引っ込める。出しては、引っ込める。
まるで、答えを探す気がないみたいに。
星海(ほしうみ)アリス、13歳。中学1年生。
目の前のテスト用紙に書かれた点数は――12点。
赤ペンで殴り書きされた数字が、西日に照らされてテカテカ光っている。
なんか、傷口みたいだ。
「……はぁ」
教室には、アリスひとり。
窓のそばの席は、夕日に焼かれてじんわり熱い。でも背中側は冷たくて、ブレザーの裏地がぺたりと肌に張りつく。
窓の外からは、部活で走り回るクラスメイトの声が聞こえる。
キャッキャッ。ドンッ。キャーッ!
みんな楽しそう。
アリスだけが、チョークの粉っぽい教室に取り残されている。
鼻の奥に、あの匂いがこびりついている。
チョークと、古い教科書と、誰かが忘れていった消しゴムのカス。
「勉強」の匂い。アリスが一番嫌いな匂い。
追試。
「60点取れるまで帰さん」と山田先生は言った。
けど、12点の人間に60点を取れって、それ、もう罰ゲームだから。
テスト用紙をぐしゃっと丸めて、ぽいっと机に投げた。
――すぐに拾って、しわを伸ばす。
丸めたところで、点数は消えないんだよな。
「……ほんっと、意味わかんない」
黒板に残された、今日の「復習問題」。
先生の几帳面(きちょうめん)な字で、こう書いてある。
(−1)×(−1)=?
アリスは頬杖をついて、その数式をにらんだ。
にらんだ瞬間、色が見えた。
第1話の冒頭より
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